むし歯や歯周病によって残念ながら歯を失ってしまった場合、何らかの方法で空いた場所に代わりの歯を入れる治療を行います。その一つがインプラント治療です。インプラント治療は豊富な知識と高度な技術を要しますが、まるで歯が戻ったかと錯覚するくらい、天然歯と遜色のない人工歯を手に入れることができます。会話や食事に困らなくなり、安定した咬み合わせを保てるようになったことで、その後の人生はより明るく健康的なものになります。
大体生後8か月くらいから乳歯が生え始め、2歳のうちに全ての乳歯が生え揃います。生まれたばかりの段階で子どものお口にむし歯菌がいることはありませんが、乳歯の萌出時期に主に両親を介してむし歯菌に感染し、口腔内細菌におけるむし歯菌の割合によってその後のむし歯になりやすい・なりにくいが決定します。
また、生えたばかりの乳歯は柔らかくむし歯になりやすいため、お子様の口腔内を常に清潔に保つこと、
ご両親のお口のケアもきちんと行っておくことがむし歯予防には大切です。
インプラント | ブリッジ | 入れ歯 | |
形状 | |||
見た目 | 天然歯とほぼ同様 | 素材によっては天然歯のように見せられる | 入れ歯をしていることが比較的分かりやすい |
装着時の違和感 | 無 | ほぼなし | 有(ガタつき) |
噛み心地 | ほぼ同等 | ほぼ同等 | 噛み切りにくい
硬いものが食べづらい |
噛む力 | ほぼ同等 | 通常時の約50~60% | 通常時の約20~30% |
他の歯への影響 | 無 | ブリッジを支える両隣の歯を多く削ってしまう | 入れ歯を支える歯や歯茎に負荷がかかる |
外科処置 | 必要 | 不要 | 不要 |
保険適用 | 無 | 有 | 有 |
インプラント治療は顎の骨にインプラント(人工歯根)を埋め込むための穴を開け、インプラントと周囲の骨を結合させた後、上部構造(人工歯)をセットします。手術の前には綿密に治療のシミュレーションを重ね、短時間かつ最小限の侵襲で高精度なインプラント埋入処置を行えるよう努めています。
はじめにお口の中の状態をチェックさせていただき、インプラント治療に適しているか、そもそもインプラント治療の必要があるかなどを診断し、一度おおまかな治療期間や費用をお話しします。
精密な治療を実現させるには、処置に入る前に詳しくお口の情報を得る必要があります。レントゲン検査・歯型採り・歯肉検査などを通して口腔内や顎の骨の構造・状態を明らかにし、治療方針を決定します。
検査結果を基に立てた治療方針を患者様にお伝えし、最終的な治療計画(インプラントの本数・埋入方法・インプラントメーカー・費用・期間など)を決定します。出来る限り複数の治療の選択肢をご提案し、相談の上最適な治療を選択します。
顎の骨に穴を開け、インプラントを埋入します。術後しばらくは経過観察を行い、その間は仮歯で過ごします。インプラントと骨がしっかりと結合されたのを確認できたら、インプラントに上部構造(人工歯)を取り付けるためのアバットメントを装着するのにもう一度手術を行います。(症状によっては、一度に手術を行うケースもあります)
お口の中が上部構造(人工歯)を被せるのに十分な状態になったら、再度歯型を取って人工歯を作製・装着します。インプラント治療は、入れたら終わりではありません。治療後のメンテナンスが非常に重要で、ケアを怠ると歯周組織にすぐにダメージが出ます。日頃のホームケアに加え、歯科医院での定期的なメンテナンスでインプラントを良好な状態に保ちましょう。
インプラント治療には、インプラントを埋め込むだけの骨量が必要になります。日本人は顎の骨が薄く少ない傾向があり、さらに歯周病や歯が抜けたことによる影響で歯槽骨の吸収が進んでいる患者様が大半なため、そのままの状態では治療が不可能なケースがあります。そのようなケースにおいて、人工骨を作り出して不足分を補うサイナスリフトという骨造成処置を行います。
上顎洞拳上術とも呼ばれるサイナスリフトは、骨を形成したい場所に骨補填剤を充填(または自家骨を利用)して上顎の骨を形成する方法です。顎の構造として、顎の骨の上部には空洞があり、骨と空洞の間にはシュナイダー膜という薄い膜が存在しています。この膜を上方に持ち上げ(拳上)て膜と骨の間に骨補填剤を充填し、人工骨が完成するまで治癒期間を置き、その後インプラントの埋入を行います。他院で「インプラントはできない」と断られてしまった方も治療が可能なケースがありますので、是非一度ご相談にいらして下さい。
インプラント |
30万円~45万円 ※患者様の症例に応じて料金は前後いたします。 |
---|